2021年10月26日

過信は禁物!なキシリトール

こんにちは。
じゅん歯科クリニックスタッフです。
今回は、キシリトールについてのお話をしていきます。

ガム、キャンディ、タブレットなどに含まれているキシリトール。砂糖に代わる甘味料としてシュガーレスの菓子に使われていますね。甘味度は砂糖とほぼ同じでさわやかな味。ただし、食べ過ぎると下痢を起こすおそれがあるのは注意書きにもあるとおり。ところでこのキシリトール、具体的にはどんな物質かご存知でしょうか?
キシリトールは糖アルコールの仲間。シラカバの木などを分解してキシランという多糖類にし、それからキシロースという単糖を取り出して、さらにそれを還元してアルコール型にしたものです。キシリトールはシラカバが原料というのは歯科では有名ですが、じつはトウモロコシの芯からもつくられているんですよ。
キシリトールは、むし歯予防に効果がるといわれます。どのように効くかというと、まずむし歯菌が栄養として分解できません。つまり歯を溶かす酸の材料にならないということですね。また、むし歯菌が歯にくっつくための「グルカン」をつくる材料にもなりません。ですからキシリトール入りの特定保健用食品のガムやキャンディには、「むし歯の原因にならない」と記載されています。
ほかにも「むし歯菌を減らす」とか「歯の修復を促す」ともいわれますが、意外にもその作用はごく弱いので過信は禁物。キシリトールを食べていれば歯磨きや歯医者さんはいらないなんてことは、まったくないんです。
キシリトールの最大の利点は、やはりむし歯菌などのお口のなかの細菌のえさにならないことです。正しい知識でキシリトールとお付き合いしましょう。

カウンセリングをおこなっております

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