歯を削る時の痛みを抑えるために麻酔をかけますが、麻酔注射の痛みを怖がって緊張する方がいらっしゃいます。緊張すると余計に痛くなって苦痛に感じます。麻酔注射の不快感には、針を刺した時のチクっとした痛みと薬を注入する時の違和感の2種類があります。当院では、表面麻酔や電動麻酔器などを使って、麻酔による負担を最小限に抑える工夫をしています。
チクっとした痛みを和らげる
表面麻酔と33Gの極細の注射針を使い、バイブラジェクトで振動させると針を刺した時のチクッとした痛みが和らぎます。表面麻酔は麻酔前に使うジェルタイプの麻酔薬です。患部に直接塗ると痺れてくるので、針を刺しても痛みが感じにくくなります。また針の太さも影響していて、細いほど痛みを感じにくくなります。33Gの針は糸よりも細い極細なので、より痛みが感じにくくなります。
●電動注射器 ワンド(WAND)
コンピュータ制御により麻酔液の注入を行うという、電動注射器の最新版を採用しています。局所麻酔器ともいわれており、ペンのような形状のハンドピースで、針先を麻酔箇所に的確に当てることができます。また安定した一定の圧力で麻酔薬が注入されることにより、痛みをほとんど感じることはありません。尚、カートリッジの注射針はディスポーザブル(使い捨て)なので、衛生面でも安心です。
注入時の違和感を抑える
薬を入れる時の違和感は、注入時の速度や圧力に影響しています。一定の速度と圧力で注入すると違和感は少なくなりますが、手動の麻酔器ではコントロールが難しく、痛みや違和感が強くなります。電動麻酔器は、一定のスピードで注入できるので、注入時の違和感を抑えます。